「既存事業の成長が頭打ちで、新しい収益の柱を作りたいが、資金が足りない…」 「新規事業に挑戦したいが、初期投資のリスクが大きすぎて踏み出せない…」 「従業員の賃上げをしたいが、原資となる利益をどう確保すればいいかわからない…」
これらの課題を解決する強力な支援策として、**「中小企業新事業進出促進補助金」**が注目されています。
この補助金は、**最大9,000万円(補助率1/2)**の支援を受けながら、新市場・高付加価値事業への進出を実現できる制度です。しかも、単なる設備投資ではなく、企業の成長と賃上げを同時に実現することを目指した、国の重点施策として位置づけられています。
本記事では、中小企業診断士の視点から、この補助金の全容を徹底解説します。申請を検討されている経営者の方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 制度の概要と目的
- 公募スケジュール
- 補助対象事業枠・補助金額の詳細
- 賃上げ特例の詳細
- 補助対象者の詳細
- 補助対象外となる事業者
- 基本要件・申請要件の詳細
- 補助対象経費の詳細
- 補助対象外となる経費
- 申請手続きの流れ
- 提出書類一覧
- 審査項目と採択のポイント
- 加点項目の詳細と取得方法
- 減点項目
- 口頭審査対策
- 補助事業者の義務
- 補助金返還のリスクと対策
- よくある失敗パターンと対策
- よくある質問FAQ
- まとめ:申請成功のポイント
- 専門家への相談のすすめ
制度の概要と目的
補助金の目的
中小企業新事業進出促進補助金は、**中小企業等が行う「既存事業と異なる事業への前向きな挑戦」**を支援する制度です。
具体的には、以下の目的を達成することを目指しています:
- 新市場・高付加価値事業への進出を後押し
- 企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上
- 最終的な目標としての賃上げの実現
ポイント:この補助金は単なる設備投資支援ではありません。「新しい事業への挑戦」と「賃上げ」をセットで実現することが求められます。
事業再構築補助金との違い
この補助金は、かつての「事業再構築補助金」の後継的な位置づけですが、以下の点で異なります:
| 項目 | 事業再構築補助金 | 新事業進出促進補助金 |
|---|---|---|
| 主な目的 | コロナ禍からの事業転換 | 新市場・高付加価値事業への進出 |
| 重視する要件 | 事業再構築 | 新事業進出+賃上げ |
| 賃上げ要件 | 一部の類型で必須 | 全申請者に必須 |
| 返還リスク | あり | より厳格(賃上げ未達で返還義務) |
公募スケジュール
第3回公募のスケジュールは以下の通りです:
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 公募開始 | 令和7年(2025年)12月23日(火) |
| 申請受付開始 | 令和8年(2026年)2月17日(火) |
| 応募締切 | 令和8年(2026年)3月26日(木)18:00【厳守】 |
| 採択発表(予定) | 令和8年(2026年)7月頃 |
注意:応募締切は18:00厳守です。締切間際は申請が集中し、システムが混雑する可能性があります。電子申請の入力には数時間程度を要しますので、余裕を持って準備してください。
事前準備が必要なもの
申請前に以下の準備が必要です。それぞれ発行・公表に時間がかかるため、早めの対応が必須です。
| 準備項目 | 所要期間目安 |
|---|---|
| GビズIDプライムアカウントの取得 | 約1週間 |
| 一般事業主行動計画の策定・公表 | 1〜2週間程度 |
| 金融機関による確認書の取得 | 金融機関による |
補助対象事業枠・補助金額の詳細
補助金額(従業員数別)
補助金額は従業員数によって異なります。また、賃上げ特例を活用することで、補助上限額が引き上げられます。
| 従業員数 | 補助金額(通常) | 補助金額(賃上げ特例適用時) |
|---|---|---|
| 20人以下 | 750万円〜2,500万円 | 750万円〜3,000万円 |
| 21〜50人 | 750万円〜4,000万円 | 750万円〜5,000万円 |
| 51〜100人 | 750万円〜5,500万円 | 750万円〜7,000万円 |
| 101人以上 | 750万円〜7,000万円 | 750万円〜9,000万円 |
補助率
| 項目 | 補助率 |
|---|---|
| 全事業者共通 | 1/2 |
ポイント:補助下限額は750万円です。つまり、最低でも1,500万円以上の事業投資が必要となります。小規模な投資には向いていない点に注意してください。
補助事業実施期間
| 項目 | 期間 |
|---|---|
| 補助事業実施期間 | 交付決定日から14か月以内(ただし採択発表日から16か月以内) |
賃上げ特例の詳細
賃上げ特例とは
賃上げ特例は、より大幅な賃上げに取り組む事業者に対して、補助上限額を引き上げる制度です。
賃上げ特例の要件
賃上げ特例の適用を受けるためには、以下の両方の要件を満たす必要があります:
| 要件 | 通常の賃上げ要件 | 賃上げ特例の追加要件 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 給与支給総額の年平均成長率 | 2.5%以上 | +3.5% | 6.0%以上 |
| 事業場内最低賃金 | 地域別最低賃金+30円 | +20円 | 地域別最低賃金+50円以上 |
賃上げ特例の返還リスク
注意:賃上げ特例を申請して採択された場合、要件を達成できなかった際には、引上げ分の補助金全額の返還が求められます。
補助対象者の詳細
中小企業者の定義
本補助金における「中小企業者」は、以下の資本金または従業員数の要件を満たす会社または個人です。
| 業種 | 資本金 | 常勤従業員数 |
|---|---|---|
| 製造業、建設業、運輸業 | 3億円以下 | 300人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| サービス業(ソフトウェア業、情報処理サービス業、旅館業を除く) | 5,000万円以下 | 100人以下 |
| 小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| ゴム製品製造業(自動車・航空機用タイヤ等を除く) | 3億円以下 | 900人以下 |
| ソフトウェア業または情報処理サービス業 | 3億円以下 | 300人以下 |
| 旅館業 | 5,000万円以下 | 200人以下 |
| その他の業種 | 3億円以下 | 300人以下 |
ポイント:資本金または従業員数のいずれかを満たせば、中小企業者に該当します。
特定事業者の一部
中小企業者に該当しない場合でも、以下の要件を満たす「特定事業者」は申請可能です:
| 業種 | 常勤従業員数 | 資本金要件 |
|---|---|---|
| 製造業、建設業、運輸業 | 500人以下 | 10億円未満 |
| 卸売業 | 400人以下 | 10億円未満 |
| サービス業または小売業 | 300人以下 | 10億円未満 |
| その他の業種 | 500人以下 | 10億円未満 |
その他の補助対象者
- 中小企業等経営強化法に定める法人(企業組合等)
- 法人税法別表第2に該当する法人(一般財団法人、一般社団法人等)
- 農事組合法人
- 労働者協同組合
- リース会社との共同申請(条件あり)
補助対象外となる事業者
以下に該当する事業者は、補助対象外となります。採択後に該当が判明した場合は、採択取消または交付決定取消となりますので、必ず事前に確認してください。
他の補助金との重複に関する制限
| 制限内容 |
|---|
| 申請締切日を起点に16か月以内に以下の補助金で採択された事業者(辞退を除く) |
| ・中小企業新事業進出促進補助金 |
| ・中小企業等事業再構築促進補助金(事業再構築補助金) |
| ・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金) |
| 上記補助金の交付決定を受けて補助事業実施中の事業者 |
事業者要件に関する制限
| 制限事項 | 詳細 |
|---|---|
| 従業員数が0名 | 従業員がいない事業者は対象外 |
| 創業後1年未満 | 最低1期分の決算書の提出が必要 |
| みなし大企業 | 大企業の子会社等は対象外(詳細は後述) |
| 課税所得15億円超 | 直近3年間の課税所得の年平均が15億円超の中小企業者 |
みなし大企業の定義
以下のいずれかに該当する場合、「みなし大企業」として対象外となります:
- 発行済株式の1/2以上を同一の大企業が所有
- 発行済株式の2/3以上を大企業が所有
- 大企業の役員・職員が役員総数の1/2以上を占める
- 上記1〜3に該当する中小企業者が株式を所有
- 上記1〜3に該当する中小企業者の役員・職員が役員総数の全てを占める
- 上記1〜5に該当する中小企業者が株式の1/2以上を所有
その他の補助対象外事業者
- 事業再構築補助金で採択取消を受けた事業者
- 事業再構築補助金の各種納付命令を受けて未納付の事業者
- 法人格のない任意団体
- 収益事業を行っていない法人
- 運営費の大半を公的機関から得ている法人
- 政治団体、宗教法人
- 暴力団関係者
基本要件・申請要件の詳細
新事業進出要件(必須)
本補助金の核となる要件です。3つの要件すべてを満たす必要があります。
①製品等の新規性要件
| 要件内容 |
|---|
| 事業により製造等する製品等が、事業者にとって新規性を有するものであること |
該当しない例:
- 既存製品の製造量・提供量を増大させる場合
- 過去に製造していた製品を再製造する場合
- 単に既存製品の製造方法を変更する場合
- 製品性能が定量的に有意に異ならない場合
②市場の新規性要件
| 要件内容 |
|---|
| 製品等の属する市場が、事業者にとって新たな市場であること |
該当しない例:
- 既存製品と対象市場が同一(需要が代替される場合)
- 既存市場の一部のみを対象とする場合
- 単に商圏が異なるだけの場合
③新事業売上高要件
以下のいずれかを満たすこと:
| パターン | 要件 |
|---|---|
| 通常 | 事業計画期間最終年度において、新製品等の売上高が総売上高の10%以上、または付加価値額が総付加価値額の15%以上 |
| 大規模事業者向け | 直近売上高10億円以上かつ新事業部門売上高3億円以上の場合、当該事業部門の売上高の10%以上または付加価値額の15%以上 |
付加価値額要件
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 付加価値額の年平均成長率 | 4.0%以上の増加見込み |
| 対象期間 | 補助事業終了後3〜5年の事業計画期間 |
【付加価値額の計算式】
付加価値額 = 営業利益 + 人件費 + 減価償却費
賃上げ要件【目標未達の場合、返還義務あり】
以下のいずれかの水準以上の賃上げを行う必要があります:
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 要件(1) | 一人当たり給与支給総額の年平均成長率を、事業実施都道府県の最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上に増加 |
| 要件(2) | 給与支給総額の年平均成長率を2.5%以上に増加 |
都道府県別最低賃金年平均成長率(参考)
| 都道府県 | 成長率 | 都道府県 | 成長率 | 都道府県 | 成長率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 3.2% | 東京 | 2.8% | 大阪 | 2.9% |
| 宮城 | 3.4% | 神奈川 | 2.8% | 兵庫 | 3.2% |
| 愛知 | 3.1% | 福岡 | 3.4% | 沖縄 | 3.8% |
注意:賃上げ要件を達成できなかった場合、補助金の一部返還が求められます。返還額は未達成率に応じて計算されます。
事業場内最賃水準要件【目標未達の場合、返還義務あり】
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 事業場内最低賃金 | 補助事業実施場所の都道府県別最低賃金より30円以上高い水準を維持 |
| 対象期間 | 補助事業終了後3〜5年の事業計画期間において毎年 |
ワークライフバランス要件
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 一般事業主行動計画 | 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を策定・公表していること |
| 公表場所 | 「両立支援のひろば」に掲載 |
金融機関要件
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 金融機関等から資金提供を受けて補助事業を実施する場合 |
| 必要書類 | 「金融機関による確認書」の提出 |
| 自己資金のみの場合 | 提出不要 |
補助対象経費の詳細
補助対象経費は以下の区分に分類されます。機械装置・システム構築費または建物費のいずれかが必須です。
機械装置・システム構築費(建物費といずれか必須)
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 機械装置の購入・製作・借用 | 専ら補助事業のために使用されるもの |
| ソフトウェア・情報システムの購入・構築・借用 | 専ら補助事業のために使用されるもの |
| 改良・据付け・運搬費 | 上記と一体で行うもの |
注意事項:
- 単価10万円(税抜き)以上のものが対象
- 既存設備の単なる置き換えは対象外
- 中古設備は3者以上の古物商から相見積もり取得が必要
- 100万円以上のシステム構築費は要件定義書等の提出が必要
建物費(機械装置・システム構築費といずれか必須)
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 建物の建設・改修 | 生産施設、加工施設、販売施設、検査施設等 |
| 建物の撤去 | 補助事業実施に必要な場合(①の経費と併せて計上必須) |
| 構築物の建設 | 建物に付随するもののみ |
注意事項:
- 建物の単なる購入や賃貸は対象外
- 入札または相見積もりが必要
- 不動産賃貸への転用は一切認められない
運搬費
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 運搬料、宅配・郵送料等 | 機械装置等の運搬料は機械装置・システム費に含める |
技術導入費
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 知的財産権等の導入 | 他者から取得する場合は書面による契約締結が必要 |
知的財産権等関連経費
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 特許権等の取得費用 | 弁理士の手続代行費用、外国特許出願の翻訳料等 |
| 国際規格認証の取得 | 補助対象 |
対象外:
- 日本の特許庁への手数料(出願料、審査請求料、特許料等)
- 拒絶査定に対する審判請求・訴訟費用
外注費(補助上限額:補助金額全体の10%)
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 検査・加工・設計等の外注 | 外注先との書面契約が必要 |
注意事項:
- 事業計画書に外注先の概要と選定理由を記載必須
- 外注先による機械装置等の購入は対象外
- 量産品の加工の外注は対象外
専門家経費(補助上限額:100万円)
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 専門家への謝金・旅費 | 技術指導や助言に必要不可欠な場合 |
謝金単価の上限:
| 専門家の種類 | 1日あたり上限 |
|---|---|
| 大学教授、弁護士、弁理士、公認会計士、医師 | 5万円 |
| 准教授、技術士、中小企業診断士、ITコーディネータ | 4万円 |
| 上記以外 | 2万円 |
クラウドサービス利用費
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| クラウドサービスの利用料 | 専ら補助事業のために使用されるもの |
| 付帯経費 | ルータ使用料、プロバイダ契約料、通信料等 |
対象外:
- サーバー購入費・サーバー自体のレンタル費
- パソコン、タブレット、スマートフォン本体
広告宣伝・販売促進費
| 対象経費 | 詳細 |
|---|---|
| 広告の作成・媒体掲載 | パンフレット、動画、写真等 |
| ウェブサイトの構築 | 補助事業のPR等に係るもの |
| 展示会出展 | ブランディング・プロモーション |
補助対象外となる経費
以下の経費は補助対象外です。計上されている経費の大半が対象外の場合、不採択・採択取消・交付決定取消となります。
補助対象外経費一覧
| カテゴリ | 対象外経費 |
|---|---|
| 基本的に対象外 | 既存事業に活用する経費、家賃・保証金・敷金・水道光熱費 |
| 詳細不明な経費 | 諸経費、会社経費、一般管理費、現場管理費、雑費等 |
| 通信・事務関連 | 通信費、文房具等消耗品、雑誌購読料、新聞代、団体会費 |
| 商品関連 | 販売・レンタル用商品の購入費、試作品・サンプル品・予備品 |
| 車両関連 | 自動車、船舶、航空機の購入費・修理費・車検費用 |
| 汎用性のあるもの | 事務用PC、プリンタ、タブレット、スマートフォン、家具家電 |
| 人件費関連 | 自社の人件費、旅費 |
| 手数料関連 | 振込手数料、収入印紙、各種保険料、借入金の支払利息 |
| 申請書類関連 | 事業計画書・申請書・報告書の作成・提出費用 |
| 関係者への支払 | 同一代表者・役員の事業者、みなし同一事業者、資本関係のある事業者への支払い |
特に注意が必要な経費
| 経費 | 注意点 |
|---|---|
| フランチャイズ加盟料 | 全額対象外 |
| 不動産の購入費 | 建物の購入は対象外(建設・改修のみ対象) |
| 再生可能エネルギー発電設備 | 太陽光パネル等は対象外(売電がある場合は関連費用全て対象外) |
| 中古設備 | 3者以上の古物商からの相見積もりがない場合は対象外 |
申請手続きの流れ
Step 1:事前準備(申請2〜3か月前から)
| 準備項目 | 内容 | 所要期間 |
|---|---|---|
| GビズIDプライムの取得 | 電子申請に必須 | 約1週間 |
| 一般事業主行動計画の策定・公表 | 「両立支援のひろば」に掲載 | 1〜2週間 |
| 決算書類の準備 | 直近2年分 | - |
| 金融機関への相談 | 確認書の取得(資金調達する場合) | 金融機関による |
Step 2:事業計画の策定
| 作業項目 | ポイント |
|---|---|
| 新事業進出要件の確認 | 製品・市場の新規性を明確に |
| 市場調査・競合分析 | 客観的なデータで裏付け |
| 収益計画の作成 | 付加価値額4%成長、賃上げ目標を設定 |
| 設備投資計画の策定 | 見積もり取得(50万円以上は3者見積もり必要) |
Step 3:電子申請
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請方法 | 電子申請システムのみ(郵送・持参不可) |
| 入力所要時間 | 数時間程度 |
| 必要なもの | GビズIDプライムアカウント |
注意:申請は必ず申請者自身が行ってください。同一PCから大量の申請がある場合、個別に事情を確認される場合があります。
Step 4:採択審査
| 審査方法 | 内容 |
|---|---|
| 書面審査 | 事業計画書の内容を審査 |
| 口頭審査 | 一定基準を満たした事業者から必要に応じて実施 |
Step 5:採択発表〜交付申請
| 項目 | 期限 |
|---|---|
| 説明会への参加 | 採択後に必須(参加しないと採択無効) |
| 交付申請 | 採択発表日から2か月以内 |
Step 6:交付決定〜補助事業実施
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助事業実施期間 | 交付決定日から14か月以内 |
| 事前着手の禁止 | 交付決定前の契約・発注は補助対象外 |
Step 7:実績報告〜補助金受領
| 項目 | 期限 |
|---|---|
| 実績報告書の提出 | 補助事業完了後30日以内または補助事業完了期限日のいずれか早い日 |
| 実地検査 | 原則実施 |
| 補助金支払 | 確定検査後 |
Step 8:事業化状況報告(5年間)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報告期間 | 補助事業完了年度の終了後から5年間 |
| 報告内容 | 事業化状況、売上・付加価値額、賃上げ状況等 |
提出書類一覧
必須書類
| 書類 | ファイル名 | 備考 |
|---|---|---|
| 決算書 | 決算書等(申請者名) | 直近2年分、貸借対照表・損益計算書等 |
| 労働者名簿の写し | 労働者名簿の写し(申請者名) | 申請時点のもの |
| 確定申告書別表一(法人)または確定申告書第一表(個人) | 直近の確定申告書別表一の控え(申請者名)等 | 電子申告の日時・受付番号が必要 |
| 法人事業概況説明書(法人)または青色申告決算書(個人) | 法人事業概況説明書の控え(申請者名)等 | - |
条件付き必要書類
| 条件 | 書類 | ファイル名 |
|---|---|---|
| 金融機関から資金調達する場合 | 金融機関による確認書 | 金融機関による確認書(申請者名) |
| リース会社と共同申請する場合 | リース料軽減計算書 | リース料軽減計算書(申請者名) |
| リース会社と共同申請する場合 | リース取引に係る宣誓書 | リース取引に係る宣誓書(リース会社名) |
| 再生事業者加点を希望する場合 | 再生事業者であることを証明する書類 | 「支援先名」による確認書(申請者名) |
交付申請時の必須書類
| 書類 | ファイル名 | 備考 |
|---|---|---|
| 賃上げ計画の表明書 | 賃上げ計画の表明書(申請者名) | 従業員等への表明が必要 |
審査項目と採択のポイント
(1) 補助対象事業としての適格性
| 審査項目 | 内容 |
|---|---|
| 要件充足 | 補助対象者・補助対象事業の要件を満たすか |
| 目標設定 | 高い付加価値創出・賃上げを実現する目標値が設定されているか |
| 実現可能性 | 目標値の実現可能性が高いか |
採択のポイント:付加価値額要件(4%)・賃上げ要件(2.5%等)の基準値を上回る高い目標値を設定し、その実現可能性を具体的に説明することで、高評価を得られます。
(2) 新規事業の新市場性・高付加価値性
新市場性(①を選択した場合)
| 審査項目 | 内容 |
|---|---|
| ジャンル・分野の区分 | 新製品等の属するジャンル・分野が適切に区分されているか |
| 普及度・認知度 | 社会における一般的な普及度や認知度が低いものであるか |
| データによる裏付け | 客観的なデータ・統計等で示されているか |
採択のポイント:「社会的に見ても新しい分野」であることを、市場調査データや業界統計を用いて客観的に証明してください。単に「自社にとって新しい」だけでは評価が低くなります。
高付加価値性(②を選択した場合)
| 審査項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般的な付加価値・相場価格 | 同分野の一般的な付加価値や相場価格が調査・分析されているか |
| 高付加価値化・高価格化 | 自社製品が高水準の高付加価値化・高価格化を図るものか |
| 価値・強みの分析 | 高付加価値化の源泉となる自社の強み分析が妥当か |
採択のポイント:「なぜ高い価格で売れるのか」を、競合比較や顧客ニーズ分析を通じて論理的に説明してください。自社の独自技術やブランド力等、模倣困難な強みを明確にすることが重要です。
(3) 新規事業の有望度
| 審査項目 | 内容 |
|---|---|
| 市場規模・成長性 | 継続的に売上・利益を確保できる市場規模があり、成長が見込まれるか |
| 競合分析 | 競合他社と比較して明確な優位性・差別化が可能か |
採択のポイント:TAM/SAM/SOM(総市場規模/獲得可能市場/実際に獲得できる市場)の考え方で市場を分析し、現実的な売上目標を設定してください。また、競合分析は「直接競合」だけでなく「代替品・サービス」も含めて網羅的に行いましょう。
(4) 事業の実現可能性
| 審査項目 | 内容 |
|---|---|
| 課題とスケジュール | 事業化に向けた課題、スケジュール、解決方法が明確かつ妥当か |
| 財務状況 | 補助事業を適切に遂行できる財務状況か、資金調達が見込めるか |
| 経費の妥当性 | 事業経費が真に必要な額か |
| 実施体制 | 人材・事務処理能力等の体制が確保できているか |
採択のポイント:具体的なマイルストーンを設定し、各段階での課題と解決策を明示してください。また、自社単独での実施体制を示し、外部への過度な依存がないことをアピールしましょう。
(5) 公的補助の必要性
| 審査項目 | 加点要素 |
|---|---|
| 経済波及効果 | 川上・川下への経済波及効果が大きい事業 |
| 社会的インフラ | 社会的インフラを担う事業 |
| 雇用創出 | 新たな雇用を生み出す事業 |
| 費用対効果 | 補助金投入額に対する付加価値額増加が大きい |
| イノベーション | 先端デジタル技術活用、新ビジネスモデル構築等 |
採択のポイント:「なぜ国の補助金が必要か」を明確に説明してください。自社単独では実施困難であること、社会的な意義があることを具体的に示しましょう。
(6) 政策面
| 審査項目 | 内容 |
|---|---|
| 構造転換への貢献 | 経済社会の変化に伴う市場成長・生産性向上が見込まれる分野への進出 |
| イノベーション牽引 | 先端デジタル技術、低炭素技術、重要技術の活用 |
| グローバル展開 | ニッチ分野でグローバルトップを目指す潜在性 |
| 地域経済への貢献 | 地域の特性を活かした高付加価値創出、大規模雇用創出 |
採択のポイント:国の政策方針(デジタル化、カーボンニュートラル、経済安全保障等)に沿った事業であることをアピールしてください。また、地域未来牽引企業の選定や地域経済牽引事業計画の承認を受けている場合は、必ず記載しましょう。
加点項目の詳細と取得方法
加点項目を満たすことで、採択の可能性が高まります。応募締切日時点で満たしている必要があります。
加点項目一覧
| 加点項目 | 内容 | 取得方法 |
|---|---|---|
| パートナーシップ構築宣言加点 | 「パートナーシップ構築宣言」を公表している事業者 | ポータルサイトで宣言を公表 |
| くるみん加点 | 次世代法に基づく認定(トライくるみん、くるみん、プラチナくるみん)を受けた事業者 | 厚生労働省「両立支援のひろば」で確認 |
| えるぼし加点 | 女性活躍推進法に基づく認定(えるぼし1〜3段階、プラチナえるぼし)を受けた事業者 | 厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」で確認 |
| アトツギ甲子園加点 | アトツギ甲子園のピッチ大会に出場した事業者 | ピッチ大会への出場実績 |
| 健康経営優良法人加点 | 健康経営優良法人2025に認定されている事業者 | 経済産業省による認定 |
| 技術情報管理認証制度加点 | 技術情報管理認証制度の認証を取得している事業者 | 認証取得 |
| 成長加速化マッチングサービス加点 | 会員登録を行い、挑戦課題を登録している事業者 | サービスへの登録 |
| 再生事業者加点 | 中小企業活性化協議会等から支援を受けている事業者 | 再生計画の策定中または策定済(3年以内) |
| 特定事業者加点 | 「特定事業者の一部」に該当する事業者 | 該当要件の充足 |
加点取得の優先順位(取得しやすさ順)
- パートナーシップ構築宣言:オンラインで宣言するだけで取得可能
- 成長加速化マッチングサービス:会員登録と挑戦課題の登録で取得可能
- 健康経営優良法人:中小規模法人部門なら比較的取得しやすい
- くるみん・えるぼし:一定の実績が必要だが、取り組み次第で取得可能
減点項目
以下の項目に該当する場合、大幅な減点が適用されます。
減点項目一覧
| 減点項目 | 内容 | 減点期間 |
|---|---|---|
| 加点項目要件未達事業者 | 他の中小企業庁所管補助金で賃上げ加点を受けて採択されたが、要件未達成の事業者 | 未達報告から18か月間 |
| 過剰投資の抑制 | 特定期間に類似テーマ・設備等の申請が集中し、過剰投資と判断された場合 | 該当時 |
| 事業化が進展していない事業者 | 過去に新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金を受給し、直近の事業化段階が3段階以下の事業者 | 該当時 |
| 評価が低くなる例への該当 | 容易に製造等が可能な新製品、容易な改変、単なる組み合わせ等 | 該当時 |
口頭審査対策
口頭審査の概要
口頭審査は、一定の審査基準を満たした事業者の中から必要に応じて実施されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 審査方法 | オンライン(Zoom等) |
| 所要時間 | 約15分 |
| 審査内容 | 事業の適格性、優位性、実現可能性、継続可能性等 |
口頭審査の準備物
| 準備物 | 注意点 |
|---|---|
| 安定したインターネット接続のPC | 接続不良による再審査は不可 |
| Webカメラ・マイク・スピーカー | イヤフォン・ヘッドセットは使用不可 |
| 顔写真付き身分証明書 | 運転免許証、パスポート、マイナンバーカード等 |
| 適切な環境 | 会議室等(公共スペース不可、同席者不可) |
口頭審査の注意点
重要:審査対応者は申請事業者自身(法人代表者、取締役、担当者等)に限られます。外部支援者やコンサルタントの対応・同席は一切認められません。発覚した場合は不採択となります。
口頭審査対策のポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 事業計画の理解 | 自社の事業計画を完全に理解し、どの質問にも即答できるようにする |
| 数字の把握 | 売上計画、投資額、付加価値額、賃上げ目標等の数字を暗記する |
| 簡潔な説明 | 結論から述べ、簡潔に説明する練習をする |
| 想定質問への準備 | 「なぜこの事業か」「競合との違いは」「実現可能性の根拠は」等 |
補助事業者の義務
採択後〜交付申請前
| 義務 | 内容 |
|---|---|
| 説明会への参加 | 不参加の場合、採択無効 |
| 交付申請 | 採択発表日から2か月以内 |
| 事業承継の禁止 | 交付決定前の事業承継は不可 |
| 計画変更の禁止 | 交付決定前の計画変更は不可 |
補助事業実施期間中
| 義務 | 内容 |
|---|---|
| 期間の厳守 | 交付決定日から14か月以内に全手続き完了 |
| 変更の事前承認 | 経費配分・内容変更、中止・廃止・承継は事前承認必要 |
| 適切な支払い | 銀行振込のみ(現金払い、相殺、代引き、手形等は不可) |
実績報告〜補助金受領
| 義務 | 内容 |
|---|---|
| 実績報告書の提出 | 補助事業完了後30日以内または完了期限日のいずれか早い日まで |
| 実地検査への協力 | 原則実施、協力拒否は交付決定取消 |
| 保険への加入 | 補助率以上の付保割合を満たす保険・共済への加入 |
| 経理書類の保存 | 補助金受給年度終了後5年間 |
事業計画期間(5年間)
| 義務 | 内容 |
|---|---|
| 事業化状況報告 | 毎年の報告が必要、未報告は交付決定取消 |
| 賃上げ要件の達成 | 未達成の場合は補助金返還 |
| 財産処分の制限 | 50万円以上の財産は処分制限あり |
補助金返還のリスクと対策
返還が発生するケース
| ケース | 返還額 |
|---|---|
| 賃上げ要件未達成 | 未達成率に応じた額(ゼロ・マイナス成長は全額) |
| 事業場内最賃要件未達成 | 補助金交付額 ÷ 事業計画期間の年数 |
| 賃上げ特例要件未達成 | 引上げ分の補助金全額 |
| 虚偽申請・不正受給 | 全額+加算金 |
| 財産の目的外使用 | 残存簿価相当額または譲渡額等 |
返還免除のケース
| ケース |
|---|
| 付加価値額が増加していないかつ事業計画期間の過半数が営業利益赤字の場合 |
| 天災など事業者の責めに負わない理由がある場合 |
返還リスクを軽減する対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 保守的な目標設定 | 基準値ギリギリではなく、余裕を持った目標を設定 |
| 複数シナリオの検討 | 楽観・標準・悲観の3パターンで収益計画を検討 |
| 早期の軌道修正 | 事業化状況報告で問題があれば、早期に対策を講じる |
| 専門家への相談 | 中小企業診断士等に定期的に相談し、進捗を管理 |
よくある失敗パターンと対策
失敗パターン1:新事業進出要件を満たさない
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 既存製品の改良版を「新製品」として申請 | 製品・市場の新規性を明確に区別し、既存事業との相違点を具体的に説明 |
| 既存顧客への新商品販売を「新市場」として申請 | 顧客層の違い(法人/個人、業種、属性等)を明確に示す |
失敗パターン2:収益計画の実現可能性が低い
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 根拠のない売上成長を計画 | 市場調査データや類似事例を用いて、売上目標の根拠を明示 |
| 競合分析が不十分 | 代替品を含めた網羅的な競合分析を実施し、差別化ポイントを明確化 |
失敗パターン3:補助対象外経費を計上
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 汎用性の高いPCやタブレットを計上 | 専ら補助事業に使用される設備のみを計上 |
| 既存事業にも使用する設備を計上 | 補助事業専用であることを明確に説明できる設備のみ計上 |
失敗パターン4:見積もりの不備
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 50万円以上の経費で3者見積もりがない | 申請前に全ての経費について必要な見積もりを取得 |
| 関係会社からの見積もりを含む | 資本関係・役員関係のない事業者から見積もりを取得 |
失敗パターン5:申請書類の不備
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 決算書のページが欠落 | チェックリストを作成し、全書類の確認を徹底 |
| 確定申告書に収受印・受付番号がない | 電子申告の受付番号または収受印があることを確認 |
失敗パターン6:スケジュール管理の失敗
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| GビズID取得が間に合わない | 公募開始前に取得手続きを開始 |
| 一般事業主行動計画の公表が間に合わない | 2週間以上前に公表申請を完了 |
失敗パターン7:口頭審査での失敗
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 事業計画の数字を答えられない | 主要な数字(売上、投資額、付加価値額等)を暗記 |
| 外部支援者が同席してしまう | 申請者本人のみで対応することを徹底 |
よくある質問FAQ
【申請資格に関するFAQ】
Q1. 創業1年未満でも申請できますか?
A. いいえ、申請できません。最低1期分の決算書の提出が必要です。創業間もない事業者は対象外となります。
Q2. 従業員が0名でも申請できますか?
A. いいえ、申請できません。本補助金は賃上げの実現を目的としているため、従業員が0名の事業者は対象外です。
Q3. 大企業の子会社でも申請できますか?
A. 「みなし大企業」に該当する場合は申請できません。発行済株式の1/2以上を大企業が所有している場合等は対象外となります。詳細は本記事の「補助対象外となる事業者」をご確認ください。
Q4. 事業再構築補助金で採択された後でも申請できますか?
A. 申請締切日を起点に16か月以内に事業再構築補助金で採択された場合、または現在補助事業実施中の場合は申請できません。
Q5. 個人事業主でも申請できますか?
A. はい、申請できます。ただし、従業員が1名以上いること、創業後1年以上経過していることが必要です。
【補助対象経費に関するFAQ】
Q6. パソコンやタブレットは補助対象になりますか?
A. 原則として対象外です。汎用性があり、目的外使用になり得るものは補助対象外となります。ただし、専ら補助事業のための生産管理システム専用端末等、用途が限定される場合は例外的に認められる可能性があります。
Q7. 既存建物の改修は補助対象になりますか?
A. はい、補助事業のために必要な改修であれば対象となります。ただし、建物の単なる購入や賃貸は対象外です。
Q8. 中古設備は補助対象になりますか?
A. 3者以上の古物商の許可を得ている中古品流通事業者から、型式や年式が記載された相見積もりを取得している場合は対象となります。
Q9. 広告宣伝費に上限はありますか?
A. はい、**事業計画期間1年あたりの新製品等の売上高見込み額(税抜き)の5%**が上限です。
Q10. 人件費は補助対象になりますか?
A. いいえ、自社の人件費は対象外です。外部の専門家への謝金(専門家経費)は対象となりますが、上限100万円です。
【申請手続きに関するFAQ】
Q11. 電子申請以外の方法で申請できますか?
A. いいえ、電子申請システムでのみ受け付けています。郵送や持参は不可です。
Q12. 申請代行を外部に依頼できますか?
A. 申請作業自体は必ず申請者自身が行う必要があります。同一PCから大量の申請がある場合は個別に事情を確認される場合があります。なお、事業計画の検討やブラッシュアップのために外部支援者の助言を受けることは認められています。
Q13. 複数の事業を1つの申請に含めることはできますか?
A. はい、事業計画書中に複数の事業の内容を記載して申請することが可能です。ただし、1回の公募につき1申請に限られます。
Q14. 不採択になった場合、再申請できますか?
A. はい、事業計画の見直しを行った上で、次回以降の公募回に再申請することができます。
【採択後に関するFAQ】
Q15. 採択後に事業計画を変更できますか?
A. 交付決定前の計画変更は認められません。交付決定後に変更が必要な場合は、事前に事務局の承認を得る必要があります。
Q16. 交付決定前に設備を発注してもいいですか?
A. いいえ、交付決定日より前の契約・発注は補助対象外となります(事前着手の禁止)。
Q17. 補助事業実施期間の延長は可能ですか?
A. 原則認められません。ただし、天災など事業者の責任によらない事由により完了できない場合は、延長が認められる場合があります。
Q18. 賃上げ目標を達成できなかった場合はどうなりますか?
A. 補助金の一部返還が求められます。返還額は未達成率に応じて計算されます。ただし、付加価値額が増加していないかつ営業利益赤字の場合等は、返還免除となる場合があります。
【その他のFAQ】
Q19. 金融機関からの資金調達がない場合、金融機関確認書は必要ですか?
A. いいえ、自己資金のみで補助事業を実施する場合は提出不要です。
Q20. リース会社との共同申請はどのような場合に可能ですか?
A. 機械装置・システム構築費について、中小企業等がリース会社に支払うリース料から補助金相当分が減額されることを条件に、共同申請が可能です。詳細は公益社団法人リース事業協会にお問い合わせください。
まとめ:申請成功のポイント
本記事のポイントを整理します
制度の特徴
- 最大9,000万円(補助率1/2)の支援
- 新事業進出と賃上げの両立が必須
- 補助下限額750万円(最低投資額1,500万円以上)
申請の注意点
- GビズIDプライム、一般事業主行動計画の事前準備必須
- 申請締切は令和8年3月26日18:00厳守
- 電子申請には数時間を要するため余裕を持って準備
採択されるためのポイント
- 新市場性または高付加価値性を客観的データで証明
- 競合分析と差別化戦略を明確に
- 実現可能な収益計画と賃上げ目標を設定
- 加点項目を積極的に取得
採択後の注意点
- 説明会への参加、交付申請期限の厳守
- 事前着手禁止(交付決定前の発注は補助対象外)
- 5年間の事業化状況報告が必須
- 賃上げ要件未達成の場合は補助金返還リスクあり
専門家への相談のすすめ
中小企業新事業進出促進補助金は、最大9,000万円という大きな支援を受けられる一方で、申請要件や事業計画の策定、採択後の義務など、複雑な制度設計となっています。
特に以下のような課題をお持ちの方は、中小企業診断士等の専門家への相談をおすすめします:
- 新事業進出要件に該当するか判断がつかない
- 事業計画の策定方法がわからない
- 補助対象経費の判断に迷っている
- 収益計画の立て方がわからない
- 口頭審査への対策方法を知りたい
補助金申請は「申請して終わり」ではありません。
採択後の5年間にわたる事業化状況報告、賃上げ要件の達成など、長期的なフォローが必要です。信頼できる専門家とパートナーシップを組み、事業の成功を目指しましょう。
補助金申請でお困りですか?
中小企業診断士が貴社に最適な補助金選びから申請書作成まで、一貫してサポートします。まずは無料相談からお気軽にどうぞ。
本記事は公募要領(第3回・1.1版)に基づいて作成しています。最新の情報は必ず事務局のホームページでご確認ください。

